モーニングコートの歴史

結婚式 父親の服装とは
『正礼装』・『準礼装』・『略礼装』?

モーニングコートの歴史
1800年代初頭、ヨーロッパでは外出着として、フロックコートと呼ばれる丈の長い(ひざ丈程度)コート、ベスト、グレーのスラックスが着用されていましたが、乗馬する時に前が長いコートでは不便という事で、前の部分をカットし後ろだけが長いテイルコートとなりました。
イギリス人はアメリカ人はモーニングコートとフロックコートを区別できないとあざ笑っていました。
日本へは、明治時代にフロックコートとテイルコートが入ってきた。モーニングコートは昭和20年に登場。

テイルコートの名称:
1) ドレスコート:ヨーロッパの呼び方。昼間と夜のフォーマル。前身頃~横までウエスト丈、後ろ身頃は膝丈。日本では、燕尾服と言う。

2) モーニングコート:
アメリカの呼び方。カットアウェイとも呼ばれる。昼間のフォーマル。前身頃から後ろ身頃までカーブしながら膝丈になる。

(出典:New York Public Libraly)

日本では、内閣男性閣僚は就任発お披露目でモーニングコートを着用しますよね。

服装のルール:
● 上着(モーニングコート)
前部はウエストまでシングルブレストでボタン1つがけ、後部は膝丈で後ろ身頃にウエストラインから裾にかけての長いフックベントが入る。生地はカシミア、ドスキン、バラシアなどを用いる。

● ウェストコート(ベスト)
上着を同素材かまたはグレイで、シングルブレストの5つボタンか6つボタン、またはダブルブレストの3つボタン。

● コールパンツ
黒とグレイのストライプ。モーニングコートに黒いズボンの組み合わせは祝い事に不向きなので注意。

● ワイシャツ
白で、襟はウィングカラー。

● ネクタイ
グレイの無地、黒のストライプ。

ドレスコード: 以下の指定があった場合の服装
ホワイトタイ: テイルコート(燕尾服)の事を指す
ブラックタイ: タキシードの事を指す

タキシードの歴史
1865年:  ウェールズのエドワード7世が燕尾服の尾を取った「ディナージャケット」として夕食の席で着用したのが始まりと言われています。この時はまだ、フォーマルウェアとしては扱われませんでした。

1886年:  エドワード皇太子はアメリカの億万長ジェームス・ブラウン・ポッター氏にディナージャケットを紹介し、ポッター氏はニューヨーク州タキシードパークのオータムボールで着用したことから、「タキシード」の名前が付けられました。ウール素材で黒いタイ、尖った衿が主流です。

1935年~: 気候や季節により白いジャケットと白いタイも受け入れられました。

第二次世界大戦後、タキシードは廃れて夜会着としてスーツが着用されてきました。このころ、白いタイは姿を消しました。
ジョンF.ケネディは、就任パーティーにホワイトタイを着用した最後の大統領でした。(ただし、レーガン大統領が80年代に着用したことがあります)

1970年代はディスコブームが始まり、レースやフリル付シャツ、カラフルなジャケット、大きな蝶ネクタイとベスト、ベルボトムのズボンという革新的なタキシードが若者に流行しました。
1980年代になると、昔ながらのタキシードのスタイルに戻りフォーマルウェアとして愛用され、現在のスタイリッシュな形となりました。
そして現在、アメリカでは一般的に、結婚式の父親、親族もタキシードやスーツを着用します。

グローブの持ち方: 女性・男性
1960年代まで普及していたハットと違い、男性用グローブに関するエチケットは定められていませんでした。手を保護したり、機能的な目的の用途以外、一般の人がドレスグローブを身に着ける習慣はありませんでした。

1700年後半~1900年初期になると、ドレスグローブは正礼装の必須アイテムとなり、外出時には必ず持ち歩きました。その手袋で相手の頬を叩いたり、足元に投げつける事で戦いの挑戦状とする伝統は、長い間受け継がれてきました。
現在では、結婚式におけるドレスグローブはどちらの手に持つか迷うお父様がほとんどです。
イギリスでは、握手する時には手袋を外すというのが一般常識です。結婚式ではゲストをお迎えする時には、ドレスグローブの右手を外して左手に持ってから握手をしました。その習慣からアップタウンブライダルでは、お客様を歓迎する意味でグローブは左手に持つようにお伝えしました。
一方で、戦争時に武器を持っていた右手に、休戦の意味で武器の代わりにグローブを持つと言われることもあります。

どちらが良いかはさておき、写真撮影時には、主役とは反対側の手に持つ方が見栄えすると思いませんか?